小児訪問診療とは

小児訪問診療とは、小児科医がご自宅に伺い、診察や必要な医療的ケアを行う診療形態です。通院が難しい状況にあるお子さまとご家族の暮らしを、より安心で穏やかなものにすることを目的としています。
現在、基礎疾患（遺伝子疾患、難病、出産時の影響による病気など）をお持ちのお子さまへの訪問診療は、全国でも少しずつ広がりを見せており、私も5年前より京都市内で始めました。丹後地方でもその一歩を目指して準備を進めています。
一方で小児科医が乏しい地域によっては、小児科医による初期対応（ファーストタッチ）が難しい状況もあります。
たとえば、重症な可能性が高いと理解していても、通院に時間がかかったり、お仕事の関係、移動手段がないなど受診が難しい現状がございます。緊急時の自宅での診察提供は安心につながる一歩と考えます。
当クリニックでも、小児訪問診療という新しいかたちの地域医療を実現すべく、少しずつ体制づくりを進めております。
丹後のこどもたちとご家族が、住み慣れた場所で安心して医療を受けられるように——そんな未来を目指して、スタッフ一同心を込めて取り組んでまいります。
こどもたちの健康と笑顔のために、私たちは「ご自宅で診る小児科医」としての役割を少しずつ育てていきます。

小児訪問診療の対象となるケース

以下のような状況で訪問診療をご利用いただけます。

1. 高熱や急な体調不良おこさまが高熱を出している場合や、急な嘔吐・下痢などで体調が悪化している場合、外出が難しいことがあります。特に、季節性インフルエンザや感染性胃腸炎など、周囲への感染リスクが懸念される場合にも、往診が役立ちます。
2. 慢性的な疾患を抱えている場合気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー疾患など、定期的な診察が必要な場合でも、症状により通院が困難な際には往診での対応が可能です。
3. 交通手段がない、または外出が困難な場合小さなお子さまが複数いる場合や、交通手段がない場合、または保護者の方が体調不良などで外出できない場合も安心してご相談ください。
4. 新生児や乳児の場合新生児や月齢の低い乳児は、外出が特に難しい時期です。そんな時期にも、安心してご利用いただけるよう往診での診察を提供いたします。

小児訪問診療の診療内容

訪問診療では、以下のような診察・処置を行うことが可能です。

• 基礎疾患の定期診察(カニューレ交換や基幹病院への医療連携など)
• 発熱や咳、鼻水などの急性疾患の診察
• スキントラブル(湿疹、アトピー性皮膚炎など)の治療
• その他、おこさまの症状に応じた適切な医療行為※対応可能な診療内容は、お子さまの症状や状態により異なります。詳しくはご予約時にご相談ください。

訪問診療の流れ

訪問診療に関する注意事項

対応エリアについて

訪問診療は、当クリニックからの移動が可能な範囲内で対応しております。詳しいエリアについては、お電話にてお問い合わせください。

対応時間について

訪問診療の受付時間は10時から11時および16時から17時までとなっております。なお、診察状況により多少お待ちいただく場合がございます。

費用について

訪問診療の費用は保険診療が適用されますが、別途往診料が発生する場合がございます。詳しくはご予約時にご確認ください。

緊急の場合について

高度な医療処置が必要な場合や、重症が疑われる場合は、速やかに救急車をご利用ください。

最後に

当院では、小児訪問診療を通じて地域の皆様の健康をサポートしております。お子さまの体調に関して不安なことがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。おこさまの健やかな成長と健康を全力でお守りします。

お問い合わせ先

話番号:0772-64-3834
地域の皆様とともに歩むクリニックとして、これからも安心できる医療を提供してまいります。